飯田市南信濃で飼育するハチと自社の蜂蜜が入ったせんべいをPRする大屋敷さん

飯田市南信濃で飼育するハチと自社の蜂蜜が入ったせんべいをPRする大屋敷さん

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ハチ入り「蜜せん」甘さほんのり 遠山郷の養蜂場が商品化

信濃毎日新聞(2018年2月24日)

 飯田市南信濃のマルダイ養蜂場が、蜂蜜とミツバチを使ったせんべい「蜜せん」を考案し、3月1日に発売する。代表の大屋敷藤さん(63)が、遠山郷(飯田市上村・南信濃)唯一の養蜂農家として話題性のある商品を発信したいと知恵を絞った。ほんのり甘い蜂蜜せんべいにハチを入れたユニークな食べ物だ。

 「インパクトを出したかった」と笑う大屋敷さん。生地には同養蜂場が生産したアカシアの蜂蜜をふんだんに使い、焼酎漬けにしたミツバチ1匹を入れて焼き上げる。同養蜂場が加工品を販売するのは初の試みという。

 同養蜂場は200箱分のミツバチを飼育。せんべい用のミツバチは1匹ずつ手作業で集めている。当初はもっと目立つよう、ミツバチより大型のオオスズメバチを入れて商品化を目指したが、ハチだけが焦げてしまい、うまくできなかったという。

 蜜せんは、1袋200グラム入りで500円(税込み)。1袋に、ハチ入りのせんべいを3枚ほど入れる。当面、同市南信濃の温泉施設「かぐらの湯」、民宿「島畑」、遠山郷土館「和田城」門前の売店「かたくり」、阿智村の宿泊施設「鶴巻荘」で販売する。

 大屋敷さんは、子ども向けの蜂蜜搾り体験を行う構想も温めており、「遠山郷に足を運んでもらえるよう、いろいろなことに挑戦したい」と意気込んでいる。

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