加賀市の柴山潟周辺で27日、越冬を終えたコハクチョウの北帰行が本格的に始まった。今季は大雪の影響で平年よりやや遅れていたが、雪解けを待ちわびた純白の群れが白山を背景に北へ飛び立ち、春の訪れを告げた。
加賀市で野鳥観察を続ける寺谷泰彦さん(64)=同市塩屋町=によると、市内では2月上旬に約1100羽の飛来が確認された。琵琶湖などから北上してきたとみられるコハクチョウも目立つという。北帰行は3月下旬ごろまで続く。
同日、羽咋市の邑知潟でもコハクチョウの北帰行が始まったことを同市白鳥の里推進協議会が確認した。