白山酒造組合の新酒きき酒会は6日、白山市松任産業会館で開かれ、審査員が、市内の蔵元4社が今冬仕込んだ大吟醸酒44点の出来栄えを確かめた。
菊姫合資会社(菊姫)が12点、小堀酒造店(萬歳楽)が15点、車多酒造(天狗舞)が7点、吉田酒造店(手取川)が10点を出品した。金沢国税局の川口勉主任鑑定官や各蔵元の担当者ら9人が「甘・辛・酸・苦・渋」の五つの味のバランスなどを審査した。
講評した川口氏は、原料米が良質だったこと、1~2月が例年になく寒かったことなどが幸いしたとし、「大雪で苦労した部分はあったと思うが、華やかな香りと米の滑らかさ、ふっくらさが調和して素晴らしい仕上がりだ」と述べた。
市内で造る清酒が、地理的表示保護制度(GI)で統一ブランド「白山」の認定を受けていることを受け、組合は昨年、組織名を「石川酒造組合」から変更した。今回、新名称で初めてのきき酒会となった。
新酒ごとの審査結果も伝えられ、各蔵元は今後の醸造に役立てる。店頭販売は秋ごろになるという。