加賀市の食材や器を使ったご当地グルメ「加賀パフェ」の新作が完成した。12日に販売3年目を迎えるのに合わせ、提供する6店舗が日本海の荒波を越える北前船を表現したパフェなど、地域の特色を詰め込んだ各1品を開発した。1年ごとに味を変える試みで、市などは新しい「加賀の味」の定着を図る。
9日、作見町のアビオシティ加賀で発表会が開かれ、入浴後の定番であるコーヒー牛乳のゼリーを味わえる温泉地ならではのパフェをはじめ、「味平(あじへい)かぼちゃ」や温泉卵を用いたパフェが披露された。
橋立町にあるカフェ「加佐ノ岬」のパフェは、ハーブの香りを効かせた青いゼリーで日本海を表現。北前船をかたどった昆布風味のシフォンケーキに、金時草やクッキーなどで作った帆や小判を配した。
加賀パフェは、北陸新幹線金沢開業1周年を機に2016年3月12日に提供が始まった。地元食材を使った野菜ケーキなどで「5層」を成すのが条件で、1人前880円(税込み)の統一価格で提供している。
提供数は1年目が1万296食、2年目が8日現在で1万3100食。観光客らからは「インスタ映えする」と好評で、加賀ご当地グルメ推進協議会の鴨出学会長は「市民の認知度も高めたい」と話した。