能美市観光物産協会と市などが企画したモニターツアーは10日、市内で行われ、北陸や首都圏からの参加者31人が九谷焼の絵付け体験などを通して能美の伝統美を満喫した。
参加者は佐野町の福島武山工房を訪れ、九谷焼絵付作家の福島さん、有生礼子さんの解説で作品を見学した。九谷陶芸村で行われた絵付け体験では、福島さんと有生さんが直接指導し、いしかわ動物園でスケッチしたカピバラやペンギン、トキなどを皿に描いた。東京から家族4人で参加した主婦小見山順(すなほ)さん(31)は「有名な作家に教わることができて感激した」と話した。
ツアーは客足が落ち込みがちな冬場に楽しんでもらえる観光資源を探ろうと企画された。参加者にアンケート形式で感想を聞き、今後の誘客に生かす。