来館者に、宇奈月地区で産出される石の特徴などを説明するジオガイド(右)=黒部市宇奈月温泉の「うなジオ」

来館者に、宇奈月地区で産出される石の特徴などを説明するジオガイド(右)=黒部市宇奈月温泉の「うなジオ」

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ジオパークもっと知って 常駐ガイドが希少石PR 宇奈月の交流施設

北日本新聞(2018年5月5日)

 立山黒部ジオパーク協会(会長・中尾哲雄アイザック最高顧問)は本年度から、黒部市宇奈月温泉にある同パーク交流施設「わくわく広場うなジオ」に週末を中心に、同協会登録のジオガイドを常駐させている。同パークの認知度アップに向けた取り組みの一環。黒部峡谷で見られる希少な石などについて訪れた人に分かりやすく解説している。 (黒部支局長・室井秀峰)

 ジオパークは、地質や地形の見どころを「大地の公園」として保全し、教育や観光資源に活用する取り組み。立山黒部は2014年、日本ジオパークに認定された。再認定に向けた審査が今年秋に控えている。

 うなジオは昨年4月にオープン。宇奈月温泉の歴史を紹介するパネルや「県の石」に認定されている「オニックスマーブル」「十字石」といった宇奈月地区で見つかった石などを展示している。

 ジオガイドは4月28日から常駐。来館者に珍しい石が生まれた理由や特徴などを解説している。ガイドの志村幸光さんは「黒部の石をPRし、ジオパークへの関心を高めたい」と意気込む。神奈川県から訪れた男性は「展示を見るだけでなく、説明が聞けてよく分かった」と話した。

 11月11日まで、土・日曜や祝日など計69日間、ガイドが交代で常駐する。希望があれば、宇奈月温泉を一緒に巡り、電源開発の歴史なども伝える。立山黒部ジオパーク協会は「ガイド技術の向上にもつなげたい」と話している。

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