福井県小浜市浅間の常高寺で、紫や白、黄色のハナショウブが咲き誇り、見頃を迎えている。今年は例年より1週間ほど開花が早く、来週いっぱいまでが見頃となりそう。境内では恒例の「花菖蒲(しょうぶ)まつり」が開かれており、6月24日まで公開される。
敷地内の池を彩ろうと花好きの澤口輝禅住職(78)が約20年前に、ハナショウブを植え始めた。毎年株を増やし十数年前から「花菖蒲園」として一般公開している。
約660平方メートルの園内に40種類、約2500株が植えられ、6月に入ってから早咲きの種類が咲き始めた。7日は、紫や薄紫、白、黄色の花びらが強い日差しに照らされ、周りの風情ある建物や木々の緑と絶妙なコントラストを演出。白や黄色のチョウも飛び回り、境内に立体的な空間をつくりだしていた。
園内にあるアジサイももうすぐ見頃。澤口住職は「ハナショウブのさまざまな彩りと境内の雰囲気をゆったり楽しんでもらいたい」と話していた。
開園時間は午前9時~午後5時。入園料は300円。問い合わせは同寺=電話0770(53)2327。