「北前船」の日本遺産追加認定を記念して若狭と船の歴史を紹介しているテーマ展=福井県小浜市の県立若狭歴史博物館

「北前船」の日本遺産追加認定を記念して若狭と船の歴史を紹介しているテーマ展=福井県小浜市の県立若狭歴史博物館

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若狭湾と船の歴史迫る 福井・小浜で企画展

福井新聞(2018年7月4日)

 文化庁の日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に福井県小浜市が追加認定されたのに合わせ、若狭湾と船の歴史に焦点を当てたテーマ展が、同市の県立若狭歴史博物館で開かれている。北前船が活躍した江戸時代と近代を中心に、模型や古文書など約60点を展示。若狭湾を往来した船の歴史と人々の営みを紹介している。

 若狭湾沿岸では北前船が活躍する以前から船が重用され、小浜では廻船問屋「丹波屋」などが栄華を極めた。テーマ展は「ふねは進むよ どこまでも」と銘打ち、縄文時代の丸木舟から神社への奉納船、昭和に入って主流になった洋船までさまざまな模型を展示。船手形(通行許可証)や絵馬などもそろえた。

 全長3メートル20センチの模型は八幡神社(同市男山)に奉納された千石船模型の複製品で、実物の船の10分の1のサイズ。1枚の大きな帆があるほか、荷物を載せる入り口を板で閉める構造となっており、日本海の廻船が終わりを迎えた明治40年ごろの特徴が表れている。船内の木札には「作人小浜町字津島区」と記され、実船の建造に関わった船大工がこの模型を作ったとみられるという。

 また、小浜の町並みと蘇洞門を描いた江戸時代の絵巻「小浜城下蘇洞門景観図巻」(県指定文化財)や航海の際に文書や手形を入れた船だんす、船主の航海日誌なども展示。北前船と洋式帆船、その間の改良型帆船を並べて描いた船絵馬もある。明治~大正期の小浜湾を撮影した古写真も展示し、船を中心に栄えた若狭の歴史を振り返っている。

 同博物館の担当者は「小浜をはじめとした若狭地域で船主や船大工が活躍していたことと、人々の暮らしに息づいた歴史を知ってもらいたい」と話している。展示は8月19日までの午前9時~午後5時。観覧料は一般・大学生300円。期間中、7月9日は休館。

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