若柳会長(右)から指導を受けるひがし茶屋街の芸妓衆=金沢市東山1丁目

若柳会長(右)から指導を受けるひがし茶屋街の芸妓衆=金沢市東山1丁目

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若柳会長迎え芸磨く 金沢おどりに向け、ひがし茶屋街の芸妓

北國新聞(2018年7月27日)

 北國新聞創刊125周年記念の第15回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、本社主催)に向け、東京から日本舞踊正派若柳流若柳会の若柳宗樹(わかやぎそうじゅ)会長を迎えた稽古が26日、金沢市のひがし茶屋街の検番で行われた。立方(たちかた)の芸妓衆(げいこしゅう)は若柳会長から手ほどきを受け、芸に磨きを掛けた。
 ひがしの芸妓は、大和(やまと)楽(がく)でつづる舞踊絵巻「三茶屋風流」のうち、「加賀情趣」と、「雪の降る街を」などを担当する。
 お座敷唄をつづる「加賀情趣」は、金沢が生んだ文豪泉鏡花の「義血侠血(ぎけつきょうけつ)」を原作とした「滝の白糸」や、「加賀鳶(かがとび)」「金沢なまり」で金沢の情緒を漂わせる。「雪の降る街を」は金沢おどり恒例の、幻想的な雪景色の舞台となる。
 所作などを細やかに指導した若柳会長は「いかに芸妓衆をきれいに見せるかという演出に沿って仕上げたい」と話した。若柳一寿さんが稽古を支えた。
 ひがし、にし、主計(かずえ)町(まち)の三茶屋街の芸妓が勢ぞろいする金沢おどりは9月21~24日に金沢市の県立音楽堂で計8公演が行われる。
 入場料はプラチナ席(指定、プログラム付き)が8700円、S席(指定)7700円、A席(自由)6700円。芸妓のもてなしで金沢の有名料理屋の特製弁当を味わう「加賀の宴」とのセット券は、プラチナ席が1万4300円、S席1万3300円、A席1万2300円、加賀の宴のみは7200円。問い合わせは北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。

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