福井県大野市の夏を彩る第51回おおの城まつりが8月12日夜、五番商店街の「越前おおのおどり」で開幕した。記録的大雪と酷暑に耐え、待ちに待った祭りシーズン。市民や帰省した若者たちはやぐらを囲んで輪をつくり、生音頭に合わせて舞った。13日夜は大花火大会(福井新聞社共催)が真名川憩いの島であり、約5千発が夜空を焦がした。16日まで。
まつりは、前回の福井国体と同じ1968年に始まり、大野の夏の風物詩として市民に親しまれている。初日の舞台は同商店街の通り約70メートル。やぐらから菓子やまんじゅうをまいて祭りの成功を祈り、地元の若者チーム「音人(おんど)」と上打波出身者らの「神子踊(かんこおどり)保存会」が民謡4曲を演奏した。
「ほーい、ほいほいほい」「そーれ」。三味線や太鼓、笛の小気味よい音色に合わせ元気な掛け声が響き、つられるように親子連れらが列に続いて大きな輪をつくった。
花火大会では、澄んだ夜空に1尺玉などが打ち上がった。カメラに収まり切らないほどの大輪が"開花"すると、観客は大きな歓声を上げた。
13日は「名水のまち」にちなんで「世界一おいしい水まつり」も同時開催。明倫町の結ステーション一帯に、名水が育んだ大野グルメが並んだほか、水にまつわるクイズラリーもあり家族連れらでにぎわった。
14日は午前8時45分から、小中学生が郷土芸能やダンスパフォーマンスを同ステーション一帯で披露する。15、16日夜はは六間通りで越前おおのおどりが行われる。