志賀町西海風無(さいかいかざなし)、西海風(ふ)戸(と)両地区で14日、西海祭りが行われ、神輿(みこし)2基と大小12基のキリコが豊漁と海の安全を願って通りに繰り出した。女性が担ぐ「女キリコ」が男衆と勇壮さを競い、漁師町の夏を熱気で包んだ。
神輿とキリコは夕方、西海風無の西海神社、西海風戸の松ケ下神社をそれぞれ出発し、太鼓や鉦(かね)の音に合わせて通りを練り歩いた。赤い腰巻きに浴衣姿の女衆が男衆に交じり「サーセイッ、サーセイッ」と声を張り上げ、観衆を沸かせた。
夜になって両地区のキリコが合流すると、入れ代わり立ち代わり乱舞が繰り広げられ、祭りの熱気は最高潮に達した。
今年は学生団体「能登ラボ」(金沢市)に所属する金大や金沢工大、県立大などの学生19人が担ぎ手に加わった。