兼六園随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」の剪定(せんてい)作業が3日、同園で始まり、専用の黒い印半纏(しるしばんてん)を着た庭師5人が手で古葉を落とし、名木の樹形を整えた。
唐崎松は高さ9メートル、枝張り最大26メートルで、庭師が小舟に乗って霞ケ池(かすみがいけ)にまで張り出した枝に近づき、古葉を手でもむように丁寧に落とした。
マツの剪定は、新芽が伸びきったこの時期に毎年行われており、初秋の風物詩として来園者に親しまれている。今年は唐崎松など名木計8本を剪定し、11月1日に雪づりの作業に移る。