第40回伝統加賀友禅工芸展(北國新聞社など後援)は6日、県立美術館で始まり、伝統的な花鳥風月の図柄にこだわらない意欲あふれる着物44点、帯13点が披露された。
金賞に選ばれた訪問着は富士山と流れる雲をみずみずしい感性で表現した。コスモスやポピーなど多数の花を一面に描き、優雅に舞うチョウを際立たせた振り袖や、サグラダ・ファミリア(聖家族)教会などスペインの街並みをあしらった訪問着も目を引いた。
加賀友禅技術保存会が主催し、中町博志会長らも会員出品した。40回記念として県立美術館の収蔵品をはじめ歴代の受賞作品35点と、物故会員の作品7点も公開された。