高岡市の福田・佐野・二塚地区公民館連絡協議会は、地域の獅子舞を紹介する地図を作った。住民から集めた情報をまとめ、それぞれの特徴や歴史を詳しく解説している。福田公民館長の平島信明さん(70)=同市石塚=は「マップを参考に、それぞれの獅子舞を見に来てほしい」とPRしている。
地域文化の振興につなげようと、高岡市の「市民共創チャレンジ事業」として昨年10月から製作をスタート。平島さんと獅子舞研究家で妻の朱美さんらが中心となり、地域住民へのアンケートなどを通して情報を集めた。
A3判の四つ折りで、7千部製作した。青年団や保存会の16の獅子舞を、胴幕に入る人数やてんぐ役を務めるのが大人か子どもかなどによって「氷見型」と「砺波型」に分類。加えて、それぞれの獅子頭の角の形や雌雄、胴幕の色、舞われるようになった時期を掲載した。獅子舞の基本的な構成や意義、継承に向けた今後の課題も紹介している。
地域の各世帯に配布するほか、市内の駅や観光施設に置く予定。平島さんは「観光客の増加は担い手のやりがいにもつながる」と期待している。