大勢の見物客の前に集結した5基の山車=9月16日午後、福井県小浜市まちの駅周辺

大勢の見物客の前に集結した5基の山車=9月16日午後、福井県小浜市まちの駅周辺

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放生祭、古い町並み熱く 福井県小浜市

福井新聞(2018年9月17日)

 福井県の若狭地方最大の秋祭り「放生祭(ほうぜまつり)」は最終日の9月16日、小浜市の古い町並みが残る小浜地区一帯で行われた。同日午後1時すぎには神輿(みこし)、神楽、獅子、山車(やま)、大太鼓の出し物5種類が市まちの駅・旭座(同市白鬚)近くに集結して最高潮に達し、市民や観光客らを大いに沸かせた。

 京都・祇園祭に由来するといわれる放生祭は、八幡神社(同市男山)の例大祭で約300年の歴史を持ち、県無形民俗文化財に指定されている。小浜地区のうち24区の半数の12区が隔年で出番を担当。16日は11区が各区の本陣を回りながら八幡神社に奉納した。白鬚区(神楽)は15日夜に旭座などで稚児の舞を披露した。

 市まちの駅の広場近くに設けられた「お旅所(たびしょ)」では、16日午後1時ごろから神事が営まれた。トップを切って香取区の神輿が勢いよく動きながら登場。続いて各区の神楽、獅子の出し物が披露され、きらびやかな山車5基がずらりと並ぶと最高潮に。大太鼓の区の出し物では、勇壮な棒振りが繰り広げられた。

 この日は汗ばむ陽気となる中、独特の囃子(はやし)や舞が大勢の見物客を魅了した。写真愛好家の仲間と訪れた太田昭見(しょうけん)さん(81)=石川県白山市=は「古い町並みの中で多彩な出し物があって迫力満点。特に山車が集結した際は、いい写真が撮れました」と笑顔を見せていた

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