北陸新幹線車両の整備・点検などを行う白山総合車両所(白山市)が23日、一般公開され、県内外から訪れた親子連れや鉄道愛好家ら約5千人が、雪国を走る新幹線の普段目にすることのできない「舞台裏」を満喫した。
4回目となる今年は運転台の見学と、座席の清掃、パンタグラフの昇降体験などが初めて企画された。限定50組に対し、約650組の申し込みがあった運転台見学では、子どもたちが速度を調節する「ノッチ」と呼ばれるレバーを操作し、歓声を上げた。
車両を平行移動させて別のレールに移す装置「トラバーサー」や車両を昇降させる機械の実演が人気を集め、大勢の来場者が写真や動画に収めた。開会式では中本和男所長、山田憲昭白山市長があいさつした。
母親と初めて訪れた津幡町太白台小4年の坂本勇希君は「運転台に座ることができてワクワクした。かっこいい新幹線の基地はめったに入れないので、毎年来たい」と声を弾ませた。