加賀友禅の着物や小物に触れる外国人旅行者=主計町

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工芸通じ多様性に触れ 金沢21世紀工芸祭が開幕

北國新聞(2018年10月12日)

 金沢から工芸の魅力を発信する「金沢21世紀工芸祭」は11日開幕し、初日は東山、主計町周辺の町家で工芸品を展示する「工芸回廊」が始まった。日中韓の都市交流イベント「東アジア文化都市2018金沢」(北國新聞社特別協力)のコア事業となる今年は、中国や韓国の作品も会場を彩った。来場者は界わいを散策しながら、工芸を通じて多様な文化や作り手の思いに触れた。
 東山1丁目の化粧品店「茶屋美人」には中国の陶芸家、封偉民(フェンウェイミン)さんが手掛けた陶の人形が展示された。東山3丁目のしら井では、陶芸家吉岡正義さんのぐい呑(の)みなどと共に、金沢と同じ国連教育科学文化機関(ユネスコ)の創造都市に、クラフト分野で登録されている韓国・利川(イチョン)市の青磁の花器などが並び、来場者は表現や感性の違いに刺激を受けた。
 この日は外国人の来場者も目立ち、陶芸を学ぶ韓国の学生が団体で訪れたほか、着物姿で会場を巡る旅行者の姿もあった。町家に展示された加賀友禅やガラスのオブジェなどを熱心に鑑賞し、建築や町並みに溶け込む工芸の美を楽しんでいた。工芸回廊は14日までの会期中、29カ所を会場に、国内外の計61作家が工芸作品を展示する。
 金沢21世紀工芸祭は「工芸を遊ぼう。」をテーマに多彩なプログラムが開かれる。工芸回廊と共に、市内近郊の22ギャラリーを結ぶ「金沢アートスペースリンク」も同日始まった。
 宇多須(うたす)神社で式典が行われ、山野之義市長、趣都(しゅと)金澤の浦淳代表があいさつ、宇田直人実行委員長が事業概要を説明し、福光太一郎金沢青年会議所理事長の発声で乾杯した。
 13日からは、食と工芸を楽しむ「趣膳(しゅぜん)食彩」、若手作家が指導するワークショップ「金沢みらい工芸部」、14日からは「金沢みらい茶会」がそれぞれ始まる。工芸祭は11月25日まで。

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