加賀市観光交流機構は12日、観光客向けに貸し出す2人乗り小型電気自動車「温(ぬく)モビ」に、日本語、英語、中国語、韓国語でルート案内する機能を試験導入した。スマートフォンとカーナビゲーションを連動させ、各自の希望に沿ったプランを表示でき、増加する外国人客にも気ままなドライブを楽しんでもらう。
温モビは山代、片山津、山中の各温泉地に計8台を配備し、年間約千件の利用がある。通常料金は3時間3300円。
新開発のナビシステムは、観光客が手持ちのスマートフォンを操作し、無料通信アプリLINE(ライン)の自動会話プログラムを利用して使用言語を選ぶ。「自然を楽しみたい」「おいしいものが食べたい」などの希望を選択すると、全15コースから3コースが提案される。
市内の名所や文化施設の情報、移動時間なども確認でき、決定したルートの情報はカーナビに自動登録されて目的地まで音声付きでガイドしてくれる。
実証試験は来年3月31日まで行い、本格導入を検討する。クラリオン(さいたま市)とフェリックス(東京)が協力する。