ふくい難病友の会の作品展「難病患者 夢への挑戦」(福井新聞社後援)が10月22日、福井新聞大野支社コミュニティーホールで始まった。患者が病と向き合いながら手作りしたポストカードや陶芸、手芸作品など約70点が並んでいる。28日まで。
福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会)に向け同会が開いた講演会で、難病を抱える水泳選手が病を前向きに捉えて頑張る姿に感銘を受け、作品展を企画した。
多く出展されているのは、色紙や布袋などに詩をしたためた書作品。「生きているかぎり可能性はある」「壁をつくって殻に閉じこもろうとも 周りには理解しようと寄り添ってくれる人はいる」。患者自身が感じた思いがそのままつづられ、強いメッセージを発している。
折り紙や布を色紙に立体的に貼り付け、小さな子どもを描いた力作もある。「何ごともリハビリ」とメモ紙が添えられ、作り手の心情をうかがわせる。そのほか貼り絵や写真などもあり、多彩な分野で力強く生きる姿を伝えている。
同会の高橋雅彰顧問(47)=同市朝日=は「難病患者でもできることはたくさんある。患者が頑張っている姿を見て、理解を深めてほしい。(訪れた人が)自分の可能性を信じるきっかけになればうれしい」と話している。