除幕式で披露された「八幡の戦い」の記念碑

除幕式で披露された「八幡の戦い」の記念碑

長野県 長野市周辺

武田VS上杉第1次川中島合戦 「八幡の戦い」記念碑 千曲に建立

信濃毎日新聞(2018年10月28日)

 現在の千曲市八幡で戦国武将の武田信玄と上杉謙信の軍勢が戦った「八幡(やわた)の戦い」の記念碑が地元の武水別(たけみずわけ)神社境内に完成し、27日、除幕式があった。地元の歴史愛好家ら110人余でつくる「甲越『八幡の戦い』記念碑を建てる会」が建立。会員ら約40人が参列、地域の歴史を次世代につなげる思いを強くした。
 
 八幡の戦いは1553(天文22)年、武田勢に領地を追われた地元の武将村上義清が、謙信の援軍を得て武田勢と戦った。同年に現在の長野市篠ノ井地区であった戦いも含め第1次川中島合戦と呼ばれる。神社は謙信が後年、戦勝を祈願したとされている。
 
 ただ、長野市内であった有名な第4次合戦に比べ、八幡の戦いは地元でもあまり知られておらず、2015年に発足した同会が、歴史を研究し記念碑建立を準備。碑は高さ2・2メートルの地元の安山岩を使い、「川中島の戦い初戦の地八幡」と刻んだ。費用は約160万円の寄付で賄った。
 
 同会の和田茂男会長(81)は除幕後のあいさつで「碑を起爆剤に地域発展のために役立ててほしい」と話した。建立の経緯や八幡の戦いについてまとめた記念誌も配った。

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