金沢から工芸を発信するＫＯＧＥＩアートフェア金沢２０１８（北國新聞社後援）は１６日、金沢市上堤町のホテル「ＫＵＭＵ金沢」で３日間の日程で始まった。工芸に特化した国内唯一のアートフェアとなる。２年目の今年は「暮らしに工芸を加える」をテーマに国内外２５ギャラリーがホテル客室に１１０作家の新作を並べ、暮らしに工芸を取り入れる豊かさを伝える。
　地元をはじめ東京や関西、中部などの８都府県と韓国のギャラリーが参加した。座敷の客室を利用して茶道具を並べたり、洗面室に漆や陶の器を展示するギャラリーもあり、生活空間に近い環境で来場者が品定めした。
　フェアは東アジア文化都市２０１８金沢（本社特別協力）の連携イベントとなる。中国、韓国の作家の意欲作も展示され、愛好者が出展作家やギャラリストとの交流を広げた。
　開場式では福光松太郎実行委員長が「金沢が工芸の発信拠点となることを目指したい」とあいさつした。１７日午後６時から、世界各都市で開かれるクラフトフェアをテーマに、トークイベントが行われる。