福井県大野市蓑道の農村活性化施設「スターランドさかだに」の畑に、季節外れのヒマワリが咲き乱れている。近くには雪囲いを終えた木々や民家が並ぶ季節。寒さに押されてか背丈は低めだが、一面を黄色く彩り、訪れる人を驚かせている。
住民グループ「食育のふるさと阪谷をよくする会」などが毎年、夏に向けて約4千平方メートルに種をまいている。ことし7月には約1万本が花を咲かせ、8月に刈り取ってソバを植えた。
ソバの花が咲き始めた10月上旬から畑は一変。刈り取った際に落ちたヒマワリの種がぐんぐん成長し、花を咲かせ始めたという。伊藤武雄支配人(66)は「数輪が咲くことはあったけれど、これだけ群生して咲いたのは見たことがない。つぼみが多く、まだまだ咲きそう」と驚きを隠さない。
ソバやススキ、紅葉した木々など秋景色の中、たっぷりの存在感で写真愛好家やドングリ拾いの園児たちを笑顔にさせている。