日本の紅葉百選に選ばれている福井県小浜市金屋の萬徳寺で、色づいたヤマモミジの葉が見頃を迎えている。日に日に赤から黄色へと移ろいをみせ、参拝客の目を楽しませている。
同寺にはヤマモミジ約200本が植えられていて、11月初めごろから徐々に色づき始めた。本堂に続く石段やかやぶき屋根の書院、国指定名称の庭園と見事にマッチしている。
好天に恵まれた11月27日は市内外から大勢の参拝客が訪れ、カメラやスマートフォンで初冬の風景を撮影していた。写真愛好家の仲間約20人で参拝に来た京都府の男性(74)は「紅葉の盛りに、趣ある景色が楽しめた」と満足そうだった。
同寺によると、葉の色づきは例年より遅く、来月初めまでが見頃になりそうだという。田中寛孝名誉住職(82)は「猛暑や台風で心配したが、遅めながらも葉が色づいてよかった」と話していた。