黄金色に色づいた葉が散り始めた勝山市天然記念物の薬師の大イチョウ=11月29日、福井県勝山市野向町薬師神谷

黄金色に色づいた葉が散り始めた勝山市天然記念物の薬師の大イチョウ=11月29日、福井県勝山市野向町薬師神谷

福井県 勝山・大野 花・紅葉

黄金色の葉、風に舞う 勝山・薬師の大いちょう

福井新聞(2018年11月30日)

 すべて散れば降雪のサイン―。福井県勝山市野向町薬師神谷にある市天然記念物「薬師の大いちょう」の黄金色に色づいた葉が風に舞い始めている。地元では本格的冬の訪れを知る目安とされ、住民らは「雪もそろそろ」と"有終の美"を楽しんでいる。

 イチョウは薬師神社、白山神社が並ぶ境内にあり、幹回り7メートル70センチ、高さ約20メートルの大木。樹齢は約500年ともいわれる。境内にあるもう一本のイチョウはすでに葉が全て落ちたが、このイチョウは11月28日ごろからようやく落葉し始めた。

 風が吹くと黄色の葉が雪が舞うように落ち、地面を黄金色に染める。同区の山内則人区長(70)は「雪囲いは『枝に葉が付いているうちはしなくてもいい』と言われるほど。今は暖かいけれど雪も近いのかも」と大木をカメラで撮影していた。

 今週末には全て散り、勝山にも本格的な冬が到来しそうだ。

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