福井県の大野、勝山両市にまたがる六呂師高原では12月14日、ススキを刈って作られた高原のシンボル、牛顔アートが雪化粧した。愛らしい表情で訪れる人を出迎えている。
牛顔アートは、標高約530メートル地点にあるスキー場「六呂師高原スキーパーク」横にあり、縦70メートル、横30メートル。県奥越高原牧場の職員が手入れを続けている。降雪が多い時は顔全体が埋もれてしまうため、真っ白な牛の顔は降り始めの時季にしか見られないという。
県のデータによると、この日朝の南六呂師の最低気温は氷点下0・2度。現地では5センチほどの積雪があった。昼ごろには顔周りの雪が解け、まん丸の目をした顔がくっきりと浮かび上がった。
いつもは近くにいる放牧牛も越冬用の牛舎に既に引っ越し、外に残る「牛」はただ1頭。「雪がたくさん降るまで、ここにいるよ。みんな会いに来てね」。