会員から扇子の所作を学ぶ平川さん(中央)

会員から扇子の所作を学ぶ平川さん(中央)

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「魚津せり込み蝶六」継承に期待の高校生 保存会で舞磨く

北日本新聞(2018年12月24日)

 魚津伝統の踊り「魚津せり込み蝶六」の魅力にとりつかれ、保存会で熱心に練習する高校生がいる。魚津高2年の平川瑠菜(るな)さん(17)=魚津市道坂=だ。唯一の10代会員で、数十歳年上の会員から教えを受ける。「気を付けるところがいっぱいあって難しいけど、踊るのが楽しい」。厳しい指導も真っすぐに受け止め、自らの舞を磨いている。

 魚津せり込み蝶六は、手に持った扇子をチョウが舞うように動かして踊る。保存会は1946(昭和21)年に発足。毎年8月に魚津市双葉町周辺の大通りで街流しを行っている。現会員数は30人弱で、平川さんは最年少となる。

 平川さんは、小学生の頃から地元公民館のサークルでせり込み蝶六を習ってきた。街流しで保存会員が踊る姿を見て、にぎにぎしさや一体感、所作の美しさに憧れた。本格的に踊りたいという思いが強くなり、中学2年の時、母親の美和子さん(45)と一緒に入会した。

 保存会に入って3年。保存会の稽古は、サークルと違い、細部まで厳しい指導が入る。黙々と練習する姿に、宮坂新太郎会長(66)は「素直で指導すればするだけ伸びる」と期待を込める。

 平川さんは「自分の踊りはまだまだ。いつかは先輩方のようにめりはりのある、きれいな踊りができるようになりたい」と話している。

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