金沢の新春を彩る市消防出初め式は6日、金沢城公園新丸広場で行われ、消防関係者約1300人が加賀鳶梯子(とびはしご)登りや裸放水を勇壮に披露した。平成最後の新春行事には、昨年と同数の7千人(主催者発表)が集まり、藩政期から続く「火消しの心意気」に盛んな拍手を送った。
午前9時半ごろから人だまりができ、二の丸広場、三の丸広場にも人が集まった。梯子登りでは、43分団の登り手が五十間長屋や菱(ひし)櫓(やぐら)を背景に「鶯(うぐいす)の谷渡り」「八艘(はっそう)飛び」などの妙技を繰り広げた。
裸放水ではサイレンの音を合図に、全49分団の梅鉢のまといが乱舞。下帯姿の団員が勢いよく水を高く上げた。