奥越に春を呼ぶ「勝山左義長まつり」が2月23、24日、福井県勝山市中心部で開かれる。市街地はカラフルな短冊で彩られ、既にお祭りムード。平成最後の開催も12基の櫓(やぐら)を設け、長襦袢(じゅばん)姿の老若男女がおどけながら披露する「浮き太鼓」で見物客を楽しませる。
300年以上の歴史があり、奇祭と呼ばれる。そのゆえんは太鼓を打つ独特のスタイル。浮かれるしぐさ、テンポは区や打ち手によって異なり、個性にあふれている。
23日午後1時、芳野区の一番太鼓で幕開け。これを合図に、各区の櫓でも一斉におはやしが始まる。見どころは各区えりすぐりの打ち手が集う浮き太鼓の共演。上長渕区の櫓で両日午後2~4時に行われる。
最終日の24日は、子どもばやしコンクール(福井新聞社後援)があり、愛嬌(あいきょう)たっぷりの演奏が楽しめる。フィナーレを飾るどんど焼きは同日午後8時から、九頭竜川河川敷の弁天緑地で行われる。
両日とも各区に世相を風刺した川柳と絵を組み合わせた絵あんどんのほか、生活用品を使った干支(えと)などにちなんだ作り物が展示される。関連の食イベント「かつやまマルシェ グルメフェスタ春一番」は本町交差点の特設会場で開かれる。
駐車場は奥越特別支援学校、市体育館ジオアリーナなどにあり、えちぜん鉄道勝山駅と会場を結ぶ無料シャトルバスも運行される。
まつりの問い合わせは実行委員会事務局(市観光政策課)=電話0779(88)8117。