復元した池にせり出した石などを見る上野教授(左)と川村理事長(左から2人目)、学生ら=松桜閣庭園

復元した池にせり出した石などを見る上野教授(左)と川村理事長(左から2人目)、学生ら=松桜閣庭園

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職藝学院生ら松桜閣庭園復元 黒部市指定名勝

北日本新聞(2019年2月23日)

 職藝学院(富山市東黒牧・大山)の学生らが取り組んできた黒部市若栗の市指定名勝、松桜閣庭園の復元と北門整備工事が完成し、22日、現地で完成式が行われた。地元住民や同学院関係者らが完成を祝った。

 黒部市指定文化財の松桜閣は初代県知事・国重正文の元私邸で、1891年に移築された。庭園は大正から昭和にかけて活躍した庭師の城川久治が1932年に完成させた。回遊式庭園で、近江の国(現滋賀県)の8カ所の名勝「近江八景」の趣を取り入れている。

 工事は昨年9月にスタート。職藝学院の上野幸夫教授らの指導を受けながら、学生らが庭園にある五重の塔の傾きを直したり、池にせり出している石のうち、折れていたものを同様の形の石に取り替えたりした。北門は明治後期ごろに造られたとみられる総ケヤキ造りの門を同市に住む所有者から譲り受け、庭園に調和するような意匠を施すなどして整備した。

 完成式ではNPO法人松桜閣保勝会の川村昭一理事長が「若栗地区の宝、黒部市の宝として維持管理し、みんなで守っていきたい」とあいさつ。学生たちの運営で神事が行われた。

 棟札奉納もあり、川村理事長と大野久芳市長が棟札を披露した。大野市長と辻泰久市議会議長が祝辞を述べ、上野教授が工事の概要を説明した。 (黒部支局長・室井秀峰)

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