第2次大戦中にユダヤ人難民を救った外交官杉原千畝の功績などを紹介している福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」の来館者が3月9日、30万人に達し、滋賀県から訪れたカップルの男性(39)と女性(37)に記念品などが贈られた。
2人は観光で同市を訪れ、ドライブ中に偶然見つけたムゼウムに立ち寄った。記念セレモニーでは渕上隆信市長から、30万人目の記念証と、杉原に関する書籍などを受け取った。
館内を見学した男性は「杉原千畝の働きを初めて知った。自分の意志で"命のビザ"を発行したことはすごいと思った」と話していた。
同館は2008年3月に開館した。14年2月に10万人、17年3月には20万人を達成し、来館者数を伸ばしている。訪日外国人客(インバウンド)も増えており、市は国内外での誘客活動などによって認知度が高まったとみている。