日本国際観光映像祭で最優秀賞を受賞した福井県美浜町の台湾向け観光プロモーション映像

日本国際観光映像祭で最優秀賞を受賞した福井県美浜町の台湾向け観光プロモーション映像

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旅楽しむ姿高評価、美浜町が最優秀賞 日本国際観光映像祭

福井新聞(2019年3月16日)

 福井県美浜町の訪日外国人観光客(インバウンド)誘致に向けて制作した観光プロモーション映像(PV)が、「第1回日本国際観光映像祭」の日本部門CMカテゴリーで最優秀賞に選ばれた。同町が舞台の映画「サクラサク」を手掛けた田中光敏さんが監督を務めた作品で、田中監督は「賞をいただけたのは、協力いただいた多くの町民の皆さんのおかげ」と話している。

 同映像祭は和歌山大の国際観光学研究センターと摂南大が実行委員会を組織し、大阪市で開催。国内外から観光映像を募集したところ、世界部門に142本、日本部門には82本の応募があった。

 両部門とも文化やスポーツ、自然などの九つのカテゴリーが設けられ、映画監督や和歌山大観光学部准教授らが審査。誘客ツールとして発展が期待される観光映像の中から、カテゴリーごとに最優秀賞1作品、優秀賞2作品が選ばれた。

 90秒以内の短編映像のCMカテゴリーで栄冠を手にした同町の作品タイトルは「あなたとわたしの美浜陽光の旅」。夏の美浜を台湾人の女子大生が旅する様子を映し出した。同町は台湾の新北市石門区と1988年に姉妹都市提携を結んでおり、台湾でオーディションを開き出演者を選出したという。

 同映像祭ディレクターの木川剛志和歌山大准教授は「楽しみ方を示すのではなく、実際にインバウンドが楽しんでいる様子をそのまま伝えていて、リアリティーがあって良い。短い時間内に濃い内容がうまく収まっている点も高く評価できる」と講評した。

 田中監督は「台湾と美浜町の30年にわたる交流の歴史があるからこそ、撮影で美浜を訪れた台湾人の本物の笑顔を引き出すことができたと思う。このPVを見て、より多くの人に美浜の魅力が伝わってほしい」と話している。町商工観光課は「今後PVを活用できる機会を増やしていきたい」と話している。

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