泉鏡花、徳田秋声、室生犀星の希少本や関連古書が並ぶ金沢三文豪古本市(北國新聞社後援)は21日、泉鏡花記念館で始まり、愛好者が一冊ずつ手に取り、熱心に品定めした。
鏡花の「愛火」初版本や幼少期に愛読した絵草紙(えぞうし)「白縫譚(しらぬいものがたり)」をはじめ、鏡花作品の研究誌など約500点が並んだ。
古本市は、三文豪のファンが入手困難な古本に巡り合う機会をつくるため、泉鏡花記念館と徳田秋聲記念館が初めて企画し、「加能屋書店」(泉1丁目)が協力した。22日まで泉鏡花記念館で開かれ、23、24日は徳田秋聲記念館で秋声関連の古書を加えて開催する。