観光シーズンの幕開けを告げる「三方五湖春まつり」は3月30日、福井県美浜、若狭両町にまたがるレインボーラインの駐車場などで始まった。まつりは31日まで続き、初日は観光関係者らが山と湖で神事を行い、安全と盛況を祈願した。
山頂公園で行われた神事には約40人が出席。三方五湖広域観光協議会会長の森下裕若狭町長、副会長の戸嶋秀樹美浜町長らが、てんぐに杯を投げて願い事をしたという言い伝えになぞらえ、かわらけを湖に向かって投げた。森下会長は「2019年度には山頂公園で大がかりなリニューアル工事が行われる。嶺南を代表する観光施設として、さらなる誘客を図っていきたい」とあいさつした。
その後一行は水月湖のほとりから観光船に乗り込み、黄金の鍵と花束を湖に投げ入れた。レインボーライン駐車場では、三方五湖地域の日本農業遺産認定を記念し、三方湖で取れたコイを使ったみそ汁や、へしこおにぎりなどが振る舞われたほか、両町の特産品などが販売された。
まつり期間中はレインボーラインの通行料は半額、観光船レイククルーズも割引価格となる。