大野黒部市長(左)ら関係者に見送られ出発するトロッコ電車の乗客=黒部峡谷鉄道宇奈月駅

大野黒部市長(左)ら関係者に見送られ出発するトロッコ電車の乗客=黒部峡谷鉄道宇奈月駅

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奥山に春到来、トロッコ出発  黒部峡谷鉄道

北日本新聞(2019年4月21日)

■ももクロ特製ヘッドマークで出発

 黒部峡谷鉄道(黒部市黒部峡谷口)は20日、宇奈月-笹平間7・0キロで今季のトロッコ電車の営業運転を開始した。国内外からの観光客を乗せたトロッコ電車の音が山あいに響き、峡谷の観光シーズンが幕を開けた。欅平(けやきだいら)まで20・1キロの全線開通は29日を予定する。

 宇奈月駅ホームでセレモニーがあり、小橋一志社長はあいさつで、黒部市がアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のライブで盛り上がっていることに触れ「こんな日に運転開始できることをうれしく思う。春の黒部峡谷を楽しんでほしい」と述べた。桃色の背広を着た大野久芳市長と、黒部・宇奈月温泉観光局の川端康夫代表理事が祝辞を述べた。小橋社長から運転キーを受け取った運転士の島辰徳さんが安全運転を誓った。

 法被姿の宇奈月温泉の女将(おかみ)らが見送る中、午前9時42分にももクロ特製ヘッドマークを冠したトロッコ電車が新緑の峡谷へ出発。昨年と一昨年にももクロライブを開催した滋賀県東近江市の小椋正清市長、埼玉県富士見市の星野光弘市長も乗り込んだ。

 ライブのため黒部に初めて訪れたという東京都の会社員、丹羽和寿さん(49)は「思っていた以上に景色がきれいで、海外にいるみたいだった」と話した。

 昨シーズンは猛暑などが響き、乗降客数は約67万1千人と70万人を割り込んだ。今季は71万人を目標にしている。営業運転は11月30日まで。

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