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七年大祭漁師町沸く 小浜・西津 みこし6基大迫力

福井新聞(2019年5月4日)

 6年に1度、巳年と亥年に行われる福井県小浜市北塩屋の宗像(むなかた)神社式年七年大祭(西津七年祭)が、5月3日開幕した。競り合うように6基のみこしが出入りする宮入り、宮出しは迫力。黄色や水色の和服を着た氏子が境内や仮宮を埋め尽くし、漁師町らしい熱気に満ちあふれた。5日まで。

 西津地区は漁師町として栄え、豊漁と海上安全などを祈る祭りとして受け継がれている。県と市の無形民俗文化財に指定されている。

 神社前には「余興」と呼ばれる大太鼓2張りや笛、神楽、みこしが集結。午前9時ごろに神事が終わると、大太鼓や神楽が境内に駆け込み、続いてみこしが棒振り役を押しのけるように出入りし、見物客を沸かせた。大太鼓や笛は、ほかの区の演奏に惑わされないよう、必死で音量を出してしのぎを削った。

 昨年、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に小浜市が追加認定されたことを記念し、神社に祭られている回船模型「船霊(ふなだま)」が初めて宮出しに参加。一行は地区内をゆっくり練り、宝船も巡行した。

 大漁旗がはためく新小松原区の仮宮に到着すると四つの余興が勢ぞろいし、氏子約250人が集まって再び熱気に包まれた。6基のみこしが続々と宮入りし、祭り初日の盛り上がりは最高潮を迎えた。

 今年は地区外に出た西津出身者やその子どもに、例年以上に参加を呼び掛けたという。祭礼委員会事務局の杓子明さん(72)は「少子高齢化が何よりの課題だが、祭りを絶やさず続けていきたい」と話していた。

 4日は午後3時ごろに宮出しし、同5時50分ごろに川東区の仮宮に入る。5日は午後5時半ごろに宮出しし、同6時ごろに神社に宮入りする。

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