朝日町特産の灰付きワカメの天日干しが10日、宮崎海岸で行われ、白い砂浜が彩られた。
採れたてのワカメにわら灰をまぶして乾燥させることで風味が増し日持ちするという。かつては100隻以上の舟が漁に出て、天日干しの時期は砂浜がワカメで黒く見えるほどだったという。
漁は10連休明けの解禁後、この日が今季初となった。唯一の個人漁業者と町漁協の2隻が午前4時半ごろ、ワカメを採取した。手伝いの女性らが余分な部分を切り落としてさばいた後、わら灰を丁寧にまぶし、砂浜に並べた。
町漁協理事の水島昭二さん(67)は「今年のワカメは柔らかくて大きい」と話した。漁は今月中、あと2回ほど行われるという。