さまざまな雪形が見える僧ケ岳(魚津市大海寺新で撮影)

さまざまな雪形が見える僧ケ岳(魚津市大海寺新で撮影)

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僧ケ岳の雪絵は多彩です! 耕す人、種をまく人

北日本新聞(2019年5月22日)

 魚津市と黒部市にまたがる僧ケ岳で雪解けが進み、魚津市からは「種をまく人」や「耕す人」に見える雪絵(雪形)を眺めることができる。伯父で同市出身の植物学者、盛永俊太郎(としたろう)(1895~1980年)からこの雪絵を教わったいう盛永宏太郎さん(76)=同市大海寺新=は「僧ケ岳に多彩な雪絵があることを多くの人に伝えたい」と話している。 

 盛永俊太郎は、魚津市ゆかりの博士「魚津の三太郎博士」の一人。稲や野菜のゲノム構造を調べ、種の類縁関係を明らかにした。研究成果は稲の品種改良につながり、「稲の神様」と呼ばれた。

 富山女子短大(現富山短大)名誉教授の宏太郎さんは、小学生の頃に俊太郎から雪絵について教わった。よく知られている猫、大入道、僧が並ぶ頂上付近から黒部市にかけての稜線沿いに、腰をかがめて種をまく姿に見える「農夫(種をまく人)」、前足を上げたウサギのような「白ウサギ」、鍬を下ろして耕す姿に見える「神農(しんのう)(耕す人)」がある。

 これらの雪絵は毎年、5月下旬ごろに見頃を迎える。宏太郎さんは、地域ごとにさまざまな雪絵の伝承があるとし、「山並みに雪絵を見いだした人たちの想像力の豊かさを感じる」と思いをはせた。今週いっぱいが見頃という。

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