ウェブサイト「Skima」を眺める山本さん。有志たちが各々の視点で選んだ観光スポットなどを紹介している

ウェブサイト「Skima」を眺める山本さん。有志たちが各々の視点で選んだ観光スポットなどを紹介している

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「無名だけど大好き」な場所 発信者増へ長野で7月から講座

信濃毎日新聞(2019年5月23日)

 県内の「無名だけど大好き」な場所を詳しい人の視点で紹介するウェブサイト「Skima(スキマ)信州」を運営する県内外の10〜30代の有志らが、地域情報の発信方法をテーマにした講座を長野市で7〜10月に開く。記事作成の基本や地域メディアの運営方法などを学ぶ。地元の「小さな魅力」の発信者を増やす狙いだ。

 サイトは社会人や学生の計10人ほどが昨年3月に開設。既に約260本の記事を載せている。代表の山本麻綾さん(29)=長野市=によると「有名観光地の隙間にあるけれど個人が本当に好きな場所を、趣味で発信している」。例えば温泉巡りが趣味の学生は、古い公衆浴場を湯口のデザインまで詳細にルポ。ダムや映画館、地域の人気飲食店なども取り上げている。

 講座は、こうした取り組みをさまざまな人が実践してほしい―と、県の支援金も得て企画した。山本さんは、地域の若者が「東京に憧れるばかりでなく、地元の魅力に目を向ける」きっかけになることも願う。

 講座は7月20日から全4回。国内各地で雑誌編集やサイト運営に携わる人らを講師に招き、善光寺周辺を巡りながら記事の題材を探すツアーなどを行う。料金は4回の参加で一般5千円、学生3千円など。単体で参加できる回もある。問い合わせは、電子メールで山本さん(skima@skima−shinshu.com)へ。

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