福井県小浜市浅間の常高寺で、紫や白、黄色のハナショウブが見頃を迎えている。初夏の境内に40種約2500株が咲き誇り、来園者をもてなしている。23日まで一般公開している。
澤口輝禅住職(79)が境内の湿地を花で彩ろうと、1995年頃に10株ほどを植えたのが始まり。約600平方メートルの立派なショウブ園となり、2000年頃から公開している。
今季は開花が5日ほど遅れ、6月10日前後から見頃を迎えた。濃い紫の「大淀」、花びらの縁が紫で真ん中が白い「夢の羽衣」、反対に縁が白で真ん中が淡い紫の「夕富士」など、色鮮やかなハナショウブが優雅に花びらを垂らしている。数は少ないが黄色い「金冠」も存在感がある。
澤口さんは「花びらは6枚あったり八重だったり、品種によってさまざま。漠然と眺めるだけでなく、違いを楽しんでほしい」と話している。
開園は午前9時~午後5時。入園料は300円。1本100円でハナショウブを販売しているほか、450円で抹茶も味わえる。