大岩山日石寺の「滝開き」が1日、上市町大岩の同寺で行われ、県内外の信者らが一心に滝に打たれた。
滝行者は白装束に身を包み、境内にある「六本滝」に進んだ。高さ約5・5メートルから流れ落ちる水に打たれ、じっと手を合わせた。
滝行には、上市町柔道協会のメンバーが道着姿で参加。中には8月の世界柔道選手権に出場する向翔一郎選手(ALSOK)の父、吉嗣さん(53)がおり、滝に打たれた後には「息子や教え子たちの必勝を祈願した」と、晴れやかな表情で語った。
滝行に先立ち、井桁に組んだ木や護摩木を燃やしてお経を唱える「柴燈(さいとう)護摩祈祷(きとう)」が行われた。祈祷の後は、護摩で焼いた木の上を歩く修行の「火渡り」もあり、滝行者や参拝者がはだしで火の上を渡って家内安全を祈った。