企画展「おおの恐竜発掘」のチラシ

企画展「おおの恐竜発掘」のチラシ

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大野の恐竜歴史たどる 和泉郷土資料館19日から企画展

福井新聞(2019年7月4日)

 福井県大野市の恐竜化石発見の歴史と最新調査研究を紹介する企画展「おおの恐竜発掘―新発見への挑戦―」が、7月19日から市和泉郷土資料館で始まる。展示される化石50点のうち、手取層群伊月層(約1億3千万年前)で発掘された大型獣脚類恐竜の足跡や、手取層群後野層(1億2千万年前)の植物化石など4点は初公開。カメや貝類、植物の化石などから福井県の恐竜が生きていた環境がたどれる内容になっている。

 大野市の恐竜化石は、白亜紀前期の伊月層(約1億3千万年前)から見つかり、ティラノサウルス類、カルノサウルス類、イグアノドン類が確認されている。一方、勝山市の恐竜化石は、手取層群北谷層(約1億2千万年前)からフクイサウルス(イグアノドン類)などが見つかっている。

 大野市の恐竜が生きていた時代は勝山市より約1千万年古く、大野市での調査研究が進むことで福井の恐竜の進化過程が明らかになると期待されている。

 展示の目玉の一つ後野層の植物化石は、大野市教委の学芸員が大学院時代の2013年に発見。乾燥地を好む植物の一種で、同時代の恐竜をとりまく環境に乾燥という変化が表れたことが分かった。

 2007年に後野の伊月層で発掘された化石は、県立恐竜博物館との解析によって大型獣脚類恐竜の足跡化石と確認。また大野市所蔵の同市産カメ類化石標本の中に、国内初となる白亜紀前期の「マンチュロケリス」が確認されている。これらの化石が公開される。
 
 学芸員は「動植物の化石発見の積み重ねによって恐竜が住んだ環境が分かる。福井の恐竜を知る上で、大野の化石を調査解明することの重要性を知ってほしい」と話している。11月4日まで。一般200円、中学生以下は無料。

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