高波発生後の滑川町の様子を伝える写真

高波発生後の滑川町の様子を伝える写真

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高波の悲惨さ伝える 滑川市立博物館 1916年の写真公開

北日本新聞(2019年7月20日)

 1916(大正5)年に滑川町を中心に大きな被害をもたらした高波の写真資料6点が、滑川市立博物館の書庫で見つかった。県外の郷土史研究家だった故人所有の資料で、高波に襲われた後の町の悲惨な状況が伝わる。同館が過去の調査で収集したが全点の展示には至っておらず、20日からの企画展「なめりかわ~災害の記憶」で公開する。

 北日本新聞の前身「高岡新報」や「富山日報」の記事によると、同年12月27日夜、強い北風で海上が大荒れとなり高波が発生。中新川郡滑川町では家屋50棟以上が全半壊し、射水郡などでも被害が出た。「富山湾の洪波 未曾有の被害なり」などの見出しで伝えた。

 資料は、発生2日後の町を撮った写真のプリントを接写した物とみられる。損壊家屋がつっかえ棒で支えられていたり、加積雪嶋神社境内を無数の石が埋め尽くしたりしている。近藤浩二学芸員が今春見つけ、記された氏名を頼りに故人の家族に連絡し、使用許可を得た。「防災対策が今ほど施されていない時代、人々がどんな苦労を味わったかが痛烈に伝わる」と話す。

 企画展は9月8日までで、滑川に関わる水害や火災、地震などを約200枚の資料で振り返る。開館は午前10時~午後6時で月曜休館。入場無料。専門家のシンポジウム(7月28日)や工作体験(8月3、4日)など関連イベントも行う。

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