兼六園随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」の剪定(せんてい)作業が2日、同園で始まり、庭師6人が雨の中、手作業で葉を落とし、樹形を整える作業に励んだ。
マツの剪定は新芽が伸びきったこの時期に毎年行われており、初秋の風物詩として来園者に親しまれている。唐崎松は高さ約9メートル、枝ぶり約21メートルで、小舟に乗った庭師が霞ケ池(かすみがいけ)に張り出した枝の葉に手を伸ばし、密集した葉を手で丁寧に摘んだ。
唐崎松の剪定は2~3週間続く。今年はこのほか、名木7本を手入れする。10月下旬ごろまでに作業を終え、11月1日には雪づりの作業に移る。