金沢市の近江町市場に海外産マツタケが並び始め、3日も秋の香を買い物客に伝えた。
北形青果では、中国や北米産のマツタケに足を止める人が目立った。中国産の価格は100グラム当たり800~1500円と国内産の10分の1ほどだが、今年は中国国内で需要が高まって日本への輸出が減り、平年より3、4割高いという。
国内産は今月中旬、能登産は月末からの入荷を見込んでおり、北形謙太郎店長は「今年は多雨でキノコの生育に適した気候になっている」と期待を寄せた。
3日の石川県内は前線や湿った空気の影響で安定しない天気となった。午前は広い範囲で雨が降り、能登では最高気温が平年より4~5度ほど低くなった。一方、南加賀では午後に晴れ間が広がり、小松など3地点で真夏日を観測した。