2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県内全区間約75キロに敷設するレールの陸揚げ作業が9月10日、敦賀市金ケ崎町の敦賀港で始まった。鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、来年4月以降に福井市と南越前町で敷設工事を開始し、22年3月に完了する予定。
レールは、日本製鉄が北九州市の工場で製作。1本の長さは25メートルで、県内にある9カ所の軌道基地で200メートルの長さに溶接した後、順次敷設していく。
この日は、レール千本を載せた貨物船が敦賀港の鞠山南A岸壁に着岸。120トンクレーンで3本ずつトレーラーに移し、岸壁内の野積場に次々と運んでいた。
来年3月までに敦賀港で約6700本、福井港でも10月から約6600本を陸揚げする予定。