強風に飛ばされた珠洲市民図書館の屋根=同市野々江町

強風に飛ばされた珠洲市民図書館の屋根=同市野々江町

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台風17号 県内各地に爪痕、能登で停電

北國新聞(2019年9月24日)

 台風17号は23日、温帯低気圧に変わりながら日本海を進み、石川県内では非常に強い風が吹き荒れた。津幡町で男性が転倒して負傷、珠洲市では図書館の屋根がはがれ落ちた。倒木も相次ぎ、能登で停電が発生するなど「暴風台風」は各地に爪痕を残した。
 台風17号は朝から石川に接近。午前9時に能登沖で温帯低気圧に変わった後も勢力を保ったまま日本海を北東に進み、最大瞬間風速は輪島で31・2メートル、金沢で28・6メートルに達した。
 津幡町加賀爪の歩道で午後3時半ごろ、同町の71歳男性が強風にあおられ転倒、顔の打撲や数カ所の擦り傷を負い、病院に運ばれた。軽傷の見込みという。
 午後1時半ごろ、3月開業の珠洲市民図書館でトタン屋根がはがれて入り口や歩道をふさぎ、2階窓ガラス1枚が割れた。休館日でけが人はいなかったが、近くにいた同市蛸島町の武蔵ヒロさん(78)は「バリバリっという大きな音がした。新しいのでまさか屋根が壊れるとは」と驚いた様子で話した。泉谷満寿裕市長は被害状況を確認し「早期復旧に努める」と述べた。
 JR北陸線は午後0時56分頃から強風などにより金沢-小松で約2時間、運転を見合わせた。特急サンダーバード15本と特急しらさぎ4本が運休した。七尾線も特急5本が運休し、JR西日本金沢支社管内で約9千人に影響が生じた。
 金沢駅のみどりの窓口には切符を買い替える利用客が並び、一時は外まで列が延びた。東京から訪れた保育士澤田笑さん(28)は、和倉温泉行きの特急に乗り込んだが運休となり、予定変更を余儀なくされた。宿泊先の旅館に電話してバスで向かうことにしたといい、「早く旅館に着きたい」と疲れた表情を見せた。
 北陸電力によると、電線に木が接触するなどして、輪島市で約660世帯、羽咋市で約60世帯、志賀町で約160世帯、能登町で約30世帯が最長約2時間40分停電した。
 千里浜なぎさドライブウェイは高波、白山白川郷ホワイトロードは強風のため通行止めとなった。県のまとめでは輪島、能登、穴水の3市町の国道、県道9カ所で倒木が確認され、一時通行できなくなった。
 空の便は小松と福岡を結ぶ2便が欠航した。能登空港発着便も、強風で着陸をやり直すなどしたため出発や到着に最大55分の遅れが生じた。金沢競馬は第3レース以降の開催を取りやめ、25日に順延した。

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