南方系の魚「リュウグウノツカイ」1匹が27日、黒部市の石田浜海水浴場に打ち上げられた。魚津市の魚津水族館の記録では、富山湾での捕獲は2009年の初確認以降、11~2月が中心で9月は初めて。今年11匹目で記録開始以来、最多を更新した。状態は非常に良く、同館は28日に測定と解剖を行った。
27日午後7時すぎに散歩中の男性が見つけ、連絡を受けた職員が同館に運び込んだ。既に死んでいた。全長245・3センチ、重さ1・8キロで、捕獲個体の中で小さい方。これまで欠損している個体ばかりだった尾の付け根部分が残っている。
稲村修館長は「情報提供に感謝している。研究を続け、温暖化も含めて近年増えている理由を解明したい。11~2月の捕獲が増えそうだ」と話した。