目玉イベントのブリキの金魚レースで熱い声援を送る来訪者たち=10月6日、福井県若狭町熊川

目玉イベントのブリキの金魚レースで熱い声援を送る来訪者たち=10月6日、福井県若狭町熊川

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秋晴れ熊川宿、催し多彩 若狭町でPRイベント

福井新聞(2019年10月7日)

 第20回記念熊川いっぷく時代村(福井新聞社後援)は10月6日、福井県若狭町の熊川宿で開かれた。大勢の観光客が風情ある町並みを散策し、目玉イベントであるブリキの金魚レースなど多彩な催しを楽しんだ。

 熊川宿の町並みや歴史を県内外に広くPRしようと、熊川地区の住民らが実行委員会をつくり、毎年開いている。

 毎年恒例の人気イベントとなったブリキの金魚レースは、熊川宿内を流れる前川を舞台に、約150メートルのコースを流れる速さを競う。秋晴れの空のもと、赤いブリキ製の金魚100匹が号砲とともにスタートすると、参加者は自分の金魚に熱い声援を送っていた。

 立命館大(京都)の学生による青森県の伝統芸能「大川平荒馬踊り」や「ちんどん屋」の披露もあり、鳴り物と踊りで会場を盛り上げた。大妻女子大(東京)の学生が若狭の自然や歴史をイメージして考案したカクテルの販売もあった。

 通りでは、風情ある町並みを山車や人力車が巡行したほか、手裏剣投げ、射的などの昔遊びコーナーが子どもたちの人気を集めた。来訪者は特産の熊川葛を使ったくず湯や、熊川こんにゃくのから揚げなど地元の味覚に舌鼓を打った。

 開催20回目を記念して、「20日生まれ」や「昭和、平成20年生まれ」などの来訪者には、特産品を詰め合わせなどがプレゼントされた。実行委の小林庄一委員長(56)は「若者から年寄りまで、幅広い年代の地元住民が一丸となって企画運営を担い、開催を続けてきた。地域の絆が深まる大切な行事なので、今後も誇りをもって続けていけるよう頑張りたい」と話していた。

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