■食感大事に こくを出す
新川高校(魚津市吉島)のコミュニティビジネス部は、地元の名産「加積りんご」を使ったリンゴバターを開発した。強風などによる傷や、形の悪さから商品にならないリンゴを生かす。地元の農家と同校が連携した初の取り組み。13日に新川学びの森天神山交流館であるイベント「MORIフェス」でお披露目する。
リンゴバターはこくのある味が人気で、パンに塗ったり、菓子作りの材料にしたりと使い方は幅広い。
地元農家の富居芳弘さん(38)の協力で、半年かけて開発した。食感が楽しめるよう、リンゴの実は大きめにした。東京の専門学校から招いたパティシエにアドバイスを受けた。
味付けなどを担当した杉本采香(あやか)さん(1年)は「酸味と甘みのバランスが良くておいしい加積りんごの味を生かした」と話す。パッケージも生徒がデザインし、同世代や子育て中など若い世代にアピールする。PR担当の飯田美咲さん(2年)は「いろいろな世代の人に加積りんごを知ってもらいたい」と意気込む。
富居さんは「傷のあるリンゴも手を掛けると生まれ変わる。生徒たちに地元のことを好きになってもらえたらうれしい」と話した。
19、20の両日には、魚津産業フェア「○○(まるまる)魚津」で販売する。130グラム入りで1個400円(税込み)。