「白頭」の特殊演出で上演された能「黒塚」=県立能楽堂

「白頭」の特殊演出で上演された能「黒塚」=県立能楽堂

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北國宝生能 「加賀宝生」重厚に 県立能楽堂

北國新聞(2019年10月21日)

 2019ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭「北國宝生能」(県能楽文化協会、北國新聞社など主催)は20日、県立能楽堂で上演された。地元能楽師が能、狂言、仕舞(しまい)の各一番を重厚に披露し、「加賀宝生」を受け継ぐ心意気を示した。
 能「黒塚」は奥州の鬼女伝説をもとにした作品で、高僧一行が泊めてもらった家で「決して寝所をのぞかぬように」と言われた約束を破り、主の女は鬼女の本性を表し襲い掛かる。
 シテの渡邊茂人さんは女が卑しい身を嘆き、糸繰りの所作を見せる静かな前半から一転、後半は「白頭」の特殊演出で、恐ろしい鬼女となって、逃げる僧一行を追う場面を演じ、観客を引き込んだ。懸命の祈りで鬼女に立ち向かうワキの高僧を平木豊男さんが務めた。
 囃子(はやし)が入る狂言「朝比(あさい)奈(な)」では、閻魔(えんま)大王の前に武勇を誇る朝比奈が現れ、地獄へ責め落とそうと四苦八苦するやりとりで、炭哲男さん、炭光太郎さん親子が奥深い笑いを広げた。
 広島克栄さんは仕舞「楊貴妃」を格調高く舞った。冒頭、佐野玄宜さんが見どころを紹介した。

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